THE LAST MESSAGE 海猿(2010年)

THELASTMESSAGE(ザラストメッセージ)海猿 は、あらすじの部分だけで、今までの海猿とは別格であることがわかる作品となっています。というのも、THELASTMESSAGE海猿では、人の葛藤(かっとう)だけでなく、大自然の脅威、そして脅威にさらされてしまった人の心境までをも、映像作品の中にまとめているからです。

海の恐ろしさを疑似体験できる

THELASTMESSAGE海猿のあらすじですが、登場人物は仙崎大輔、伊沢環菜、服部拓也がメインとなっています。THELASTMESSAGE海猿の見どころは、あらすじで登場する人物のほとんどが、結末に向かって死に物狂いの対応を迫られるところです。

大まかなあらすじをまとめると、レガリアという天然ガスプラント施設に大型台風が接近し、その影響で火災が発生するという内容です。しかし、今作は今までの海猿シリーズとは違い、海猿としての知識だけでなく、火災という大きな難問にも直面しなければなりません。

そのため、今までの作品では超人のように見えていた、海猿でさえも、戦々恐々としているところを目の当たりにし、そのため、見ている側としても恐怖を疑似体験できる内容となっています。

恐怖という新しいテーマ

恐怖というのは、時に人を凶行へと駆り立ててしまいます。しかし、THELASTMESSAGE海猿では、仙崎大輔が必死の対応に望み、服部拓也が恐怖に飲み込まれるというシーンが良く登場します。

自分たちの力ではどうにもならないという判断、結末に向かって、ほんのわずかな希望が見えてくるところが、THELASTMESSAGE海猿だけの見どころでしょう。一難去ってまた一難という言葉通りで、本当に人の力だけでは災害を食い止めるのが難しく、また、専門知識がないとどうしようにもならない場面も出てきます。

責任があるのに、逃げるというのは卑怯な行為かもしれません。しかし、THELASTMESSAGE海猿に限っては、そんな考えよりも逃げたほうが良いという判断が、随所で確認できる作品になっているのです。

人というものを改めて考え直すことができる

あらすじ(冒頭部分)で何度も登場する仙崎大輔、伊沢環菜、服部拓也ですが、今までの海猿とは違い大人の対応が目立ちます。今までの海猿では言い争いが多かったのですが、今作以降は仲が良いというか気遣いができているため、このようなところで時間の流れを確認できる良作となっています。

海猿シリーズ作品情報