レオン 完全版(1996年)

レオン完全版は、悲しい復讐劇を上手くまとめている作品です。復讐劇というと、のろしを上げるようになってからは急展開が続くというものが多く、そのために中だるみを感じることもありますが、レオン完全版はそのようなシーンが少ない良作となっています。

見どころはレオン、マチルダの関係

物語の主人公であるレオン、マチルダですが、お互いに復讐に燃えているだけの人物ではありません。あらすじでは、孤独な殺し屋としてレオンが登場するのですが、他にも敵対している組織(麻薬密売組織)の影響で。

凄惨な目に遭わされている人が多く登場します。

マチルダもその1人なのですが、レオンが人の心だけでなく、復讐を単なる虐殺で終わらせるのではなく、マチルダといった、他の人物たちの意見に目、耳を傾けているところが見どころとなっています。

また、結末に向かって愛情など、人の中に存在する感情について真面目に葛藤しているところも、レオン完全版の魅力かもしれません。

結末に向けて秘密が明らかになっていく

レオン完全版は、麻薬密売組織を潰すという目的ではなく、正確には麻薬密売組織との関わりがあったものたちが、謎を解き明かすという作品になっています。

例えば、身近なものが麻薬密売組織に関連した情報を探るシーンも出てきます。

しかし、肝心の組織に関する重要な情報を得る前に、射殺されてしまったり、主人公など主要人物がバラバラになって生き残るシーンが出てくるのです。

なぜ、このような事件が起きてしまったのか、そして、バラバラになった後はどのようにして生き残っていたのかが、レオン完全版の結末で見られるユニークな表現となっています。

ストーリー重視の大人向け映画作品

レオン完全版はかなり濃厚な作品に仕上がっています。なので、勧善懲悪ものでないのは確かでしょう。

復讐を行っても満たされるものがない、中には、復讐を終えてから精神に異常をきたすような、悲哀さを物語っている秀逸な映画作品なのです。