ムーンライト(2016年)

ムーンライトは、他の人気映画作品と比べ、ユニークな作品として評価されています。例えば、子ども、大人といった年齢差が激しいもの同士が、世の中を見つめ直すといった、普通では体験できなような世界観を表現しているのです。

子どもの視点、大人の視点が描かれている

ムーンライトの見どころは、シャロン、フアンといった人物の存在感にあります。というのも、シャロンはいじめられっ子、そしてフアンは麻薬の売人という立ち位置で登場するからです。

シャロンに関しても単なるいじめられっ子ではありません。しつようなほど責めてくる子どもたちに対して、すっかり怯えてしまっているシーンもありますし、また、そのいじめの過酷さがムーンライトでは上手く描かれているのです。

子どもにとってみると災厄と感じるほどの自体でしょう。ですが、そんなシャロンがフアンと巡り合うことによって、子どもながらに人生とは、幸福とはという考えに至るのです。

善悪を超えて人というものに接する作品

ムーンライト内では、大人の視点としてフアンの存在が台頭するように描かれています。あらすじ、結末の中でもフアンの存在を外すことはできません。

というのも、フアンは麻薬の売人として活動している人物でもあるのですが、時として優しい人間性を見せてくれるからです。社会的に非難される側の人間、しかし、どのようにして生活を送っているのかが不明瞭なため、多くの人の興味を集める人物として描かれています。

シャロンとの付き合いから、目に見えて人として成長していくフアン、しかし、麻薬関連のトラブルが絶えないため、このような関係も長く続くことはないという哀しみが、ムーンライトには秘められています。

一風変わった作品を超えた映画作品

ムーンライトは、同性愛など一般の人にはわかりづらい、理解できないテーマも取り上げています。いじめ、麻薬、同性愛など、一般常識から大きく外れるこれらについて興味がある人であれば、ムーンライトを十二分に楽しむことができるでしょう。