コンスタンティン(2005年)

天国、人間界、地獄といった三界思想を持つ宗教的な意味合いが強い映画です。日本人なら単にオカルト物としてあらすじを考えた方がわかりやすいでしょう。本来3つの世界は厳格に区切られており自由な行き来はできませんが、中間的な立場にある「ハーフブリード」が人間の姿で存在しています。これはそんな人達の話です。

主人公の余命は一年

主人公のジョン・コンスタンティンはハーフブリードですが、ヘビースモーカーということもあり末期の肺がんを患い、余命一年の宣告を受けています。

なおジョンには暗い過去があります。このような能力を持つことに悩み自殺未遂を試みていたのです。しかしキリスト教界において自殺は最も罪深いことです。ジョンは神からの許しを得たいがために、残された日々で善行に励むのです。

その善行とは、悪魔祓いです。つまり人間に危害を加える邪悪なハーフブリードを退治することです。

悪魔との闘いが始まる

ロサンゼルスのアパートで、ジョンは少女にとり憑いていた悪魔祓いをします。それをきっかけとして悪魔が人間界において企てている計画のあらすじを察知します。

一方で女刑事アンジェラの妹が精神病院で不可解な死を遂げました。真相を知るべく調べており、ジョンと出会います。当初ジョンは拒みますが、アンジェラの後を悪魔が追っているのを見て、闘いを決意します。

なおジョンは助手のチャズと共に戦いますが、チャズは争い中に死を遂げます。この死はどんな意味を持つのか。見落としがちですが、結末に向けた見どころのひとつです。

ジョンは天国へ行けるのか

ジョンは当初、自分の保身から悪魔祓いをしていました。それをハーフブリードの天使ガブリエルにいつも咎められていたのです。

しかし最後はアンジェラの妹が天国へ行けるよう、そしてアンジェラにとり憑いた悪魔と戦おうと自己犠牲の精神を見せました。

それを見た完全な悪魔であるルシファーは、ジョンを地獄に連れていくことを諦め、彼の肺がんを治して、もう一度人間界で生きるチャンスを与えたのです。

エンドロール後を見逃すな

映画のエンドロールが流れたら、席を立ちますか、DVDを消しますか。とはいえ本作はエンドロール後に見どころがあります。ジョンが助手チャズの墓へ行くと、チャズは天国側のハーフブリードに変わっていました。これをどう読み解くか、見る人に結末は委ねられています。