ウルヴァリンSAMURAIの見どころは、明かされていないウルヴァリンの存在であり、過去がまとめられているところにあります。なぜ、超人的な肉体だけでなく、あらゆるものを割くことができる爪を有しているのか、その秘密をまとめて知ることができるようになっているのです。
ウルヴァリン覚醒の秘密を知ることができる
物語が進行すると、ジェイムズはローガンという名前に変わるのですが、これはあらすじの中で案内されている部分でもあります。ローガンでありウルヴァリンは、過去に起きた出来事を思い返すたびに凶暴化するようになりました。
結末に向かって、このような自分と向き合うようになるのですが、ジェイムズとしての一面も出しながら、敵と相対する場面もあるため、超人のウルヴァリンではなく、ジェイムズとしての弱さを残しているところが、ウルヴァリンSAMURAIの見どころでしょう。
肉薄した戦いが見どころの作品
日本を舞台にしている作品となっているため、アメリカンテイストな映画作品とはなっていません。作品内では、ウルヴァリンが自身の存在意義について考えるようになり、その考えとウルヴァリンを利用したいもの、守りたいものの意思が交錯する作品となっています。
そして、日本を舞台にしているため刀などが登場するシーンもあるのですが、派手なアクションはあまりありません。むしろ、つばぜり合いのようなシーンが何度も登場する作品となっており、派手ではないのですが、超人たちが体を削り合いながら戦っている様子に、興奮できる作品としてまとまっています。
悲しい復讐劇とその末路
映画作品のほとんどに言えることですが、悲しい復讐劇を描いている作品が多く存在します。ウルヴァリンSAMURAIも、その中の1つだと思って観られたほうが良いでしょう。
そのため、敵を倒してスッキリしたという内容よりも、暗雲が立ち込めている心が少しずつ洗われていくような、そんな特殊な爽快感をまとった作品となっています。