11人目のストライカーは、珍しく小五郎がターゲットになる作品です。ただ犯人を捕まえるだけではなく、某刑事ドラマのように犯行に対して諭すような言動もするようになるコナン。彼が大活躍をする作品になっています。
サッカースクールから事件は始まる
小五郎の後輩が運営するサッカースクールに少年探偵団が参加することになりました。サッカーに励むコナンたちですが、子供たちの他にジャーナリスト、選手の道を絶たれたアルバイトの青年、サッカースクールに通っていた子供を亡くした父親がいました。しかし彼らはサッカーとはまったく関係のない仕草をしていることから、少年探偵団たちは訝しく感じます。
ジャーナリストの手帳には「杉並運動公園 午前6時」と書かれているのは発見するコナン。なにかおかしなことがおきなければ良いと感じていたとき、小次郎の事務所に脅迫状が送られてきました。「謎を解決しないとあらゆるところで爆発する」。その手始めに起きた爆発は杉並運動公園であり時刻は午前6時。謎解きに奔走するのが今作のあらすじです。
結末は犯人のエゴ
いろいろと犯人になりそうな属性を持っているキャラクターが多いのが今作の特徴。犯人はサッカー選手の道を絶たれた青年でした。子供を亡くした父親が犯人である結末ではありません。前途有望な少年と親しかったこと、そして命を奪ったのは小五郎と勝手な逆恨みが主な犯行動機でした。
見どころは小五郎が逆恨みをされコナンが解決をするところ
甲斐性がないように感じますが、意外なところでキーパーソンになるのが小五郎です。しかし今作は完璧に逆恨みを買ってしまい、事件に巻き込まれてしまいます。それをコナンが解決をするのですから、小五郎が持つ本来のパーソナリティを存分に発揮した作品とも受け取ることができるでしょう。
エゴの犯行を描いた作品
もちろん見どころはたくさんありますが、エゴが結末になっていますので、あまりすっきりする解決ではありません。あらすじからそのように感じることもあるでしょうが、それなりに楽しめる作品です。
名探偵コナンシリーズ作品情報
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年)
- 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998年)
- 名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)
- 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年)
- 名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)
- 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002年)
- 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) (2003年)
- 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) (2004年)
- 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) (2005年)
- 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (2006年)
- 名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) (2007年)
- 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) (2008年)
- 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー) (2009年)
- 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) (2010年)
- 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) (2011年)
- 名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年)
- 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ) (2013年)
- 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー) (2014年)
- 名探偵コナン 業火の向日葵(2015年)
- 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) (2016年)