劇場版の中でも最高興行記録になったのが純黒の悪夢です。どちらかというと謎解きよりもエンターテイメントを重視した作品になっており、いまからコナン作に入る方でも楽しめるアニメです。もちろんファンの方が気になる黒の組織についても言及されている作品になっています。
諜報活動のストーリー
公安に所属している安室透は、黒の組織にスパイとして侵入しています。黒の組織にスパイとして潜入している公安のデータベースが謎の女性に狙われることに。安室透とFBI赤井秀一は追いかけ、カーチェイスを繰り広げます。しかしデータは組織に転送され、謎の女性が乗っている車は大破。女性は海に沈んでいきます。
そのカーチェイスが起きた現場に訪れたコナンと少年探偵団。そんなとき記憶をなくした女性と遭遇することに。彼女と行動を一緒にする少年探偵団は、他の人とは異なる並外れた能力があることに気付きます。スパイデータが組織に流れ、次々とスパイが抹殺されるなか、それを食い止めるコナンと安室透、そして赤井秀一。これがあらすじです。
見どころはアクション性
スパイが抹殺されることになりますので、ここにもアクションが多くあり、エンターテイメント性を感じられる作品になっています。謎の女性は黒の組織に在籍するキュラソーであることも見どころのひとつ。彼女が少年探偵団と過ごすことによって、訪れる悲劇的な結末は見逃してはいけません。
キュラソーにまつわる優しい結末
黒の組織は悪事を働きます。そんな場所にキュラソーとしてはもう戻りたくなかったのでしょう。少年探偵団を守るために、自分の命を犠牲にします。優しい結末でもありますが、悲劇でこの物語は終わります。
謎解きは少ないけれど楽しめる作品
エンターテイメントを重視した作品であり、あらすじからわかるように謎解きをメインにした今までの劇場版と比べると物足りなさを感じるファンもいるでしょうが、それでも最高興行を記録しています。楽しめる作品になるでしょう。
名探偵コナンシリーズ作品情報
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年)
- 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998年)
- 名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)
- 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年)
- 名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)
- 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002年)
- 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) (2003年)
- 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) (2004年)
- 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) (2005年)
- 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (2006年)
- 名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) (2007年)
- 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) (2008年)
- 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー) (2009年)
- 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) (2010年)
- 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) (2011年)
- 名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年)
- 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ) (2013年)
- 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー) (2014年)
- 名探偵コナン 業火の向日葵(2015年)
- 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) (2016年)