複雑なストーリー展開になっているのが漆黒の追跡者ですので、映画の展開に取り残されないように見ることをおすすめします。コナンになった元凶である黒の組織と対峙する物語になり、シリアスなシーンも多めな映画です。
連続殺人の背後に黒の組織
麻雀の牌が殺人現場に残されていることから、小五郎と一緒にコナンも事件解決のために力を貸すことになります。しかしその背後にコナンをいまの姿にした黒の組織が絡んでいることを知ります。しかも捜査本部にアイリッシュというスパイが潜んでいることもわかってきます。殺人事件の捜査と一緒に黒の組織とも、対峙するあらすじになっています。
ふたつの結末
殺人事件の結末は、ホテル火災によって妹を失った兄の犯行でした。その妹の恋人がそのことを知りつつ庇っていました。その恋人が自殺をしようと試みたとき、コナンは真相を話します。恋人は他の人を避難誘導するために犠牲になり、いまでも救われた人たちが献花に訪れている。誰も忘れてはいないことを告げ、恋人は自殺を思いとどまります。
捜査本部にスパイとして潜入していたアイリッシュも、深く関与してしまったことによって証拠隠滅のために黒の組織から暗殺をされます。あらすじでは語ることができないほどの見どころと結末があるのも、漆黒の追跡者の特徴です。
見どころはコナンの固い決意
やはり見どころはコナンの決意になるでしょう。アイリッシュはコナンが工藤新一であることを黒の組織で唯一知っている人物であり、それを組織に内緒にしたまま、コナンを庇いながら死んでいきます。コナンはそこで決意をします。「絶対に黒の組織を殲滅させること」。この決意こそ、今作の大きな見どころです。
神谷明さん最後のコナン出演
コナンの相棒ともいえる小五郎を演じていた声優の神谷明さんが最後の出演となっている映画です。ファンも多く、小五郎の声が変わったことに違和感を得る人も多いことから、残念な人も多いでしょう。
名探偵コナンシリーズ作品情報
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年)
- 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998年)
- 名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)
- 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年)
- 名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)
- 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002年)
- 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) (2003年)
- 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) (2004年)
- 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) (2005年)
- 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (2006年)
- 名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) (2007年)
- 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) (2008年)
- 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー) (2009年)
- 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) (2010年)
- 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) (2011年)
- 名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年)
- 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ) (2013年)
- 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー) (2014年)
- 名探偵コナン 業火の向日葵(2015年)
- 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) (2016年)