コナンの映画版には珍しくゲストキャラクターを守る設定になっています。この映画版の危機として多いのが爆破ですが、今回もそれがモチーフになっていますが、物語の内容は面白く、今までの映画版を裏切ることはありません。
コナンが行く場所には事件あり
令嬢である園子の計らいから堂本音楽ホールのこけら落としに招待されたコナンと蘭、そして少年探偵団。そこで爆破事件が起き死傷者ができます。そこで出会った絶対音感を持つソプラノ歌手秋庭怜子と出会います。小学校のOGであることを知った少年探偵団は合唱の指導を引き受けてもらいます。しかし彼女が学校に通うことになってから、不可解なことばかりが起きるようになりました。明らかに秋庭怜子が狙われていることを察知します。これが戦慄の楽譜のあらすじです。
見どころはやはり有名な電話のシーン
あらすじとしては彼女の護衛をする物語になりますが、一部の界隈で話題になったシーンがあります。離れた場所にあるプッシュ式の電話に対して絶対音感を持つ怜子が110番を掛けるシーン。バラエティー番組である探偵ナイトスクープにも取り上げられ、実際掛かります。今作の見どころのひとつになるでしょう。
他にも見どころがあります。絶対音感を持つからこそ、オルガンの異変に築き、そのなかに爆弾が仕掛けられていたを察知することもできました。音楽だけにしか役に立たないと思われる絶対音感がここまで活躍することを知らせた映画でもあります。
結末は憎悪を募らせたピアノ調教師の犯行
犯人は堂本音楽に所属していたピアノ調教師でした。いろいろな憎悪を募らせて犯行に及びましたが、息子の婚約者である怜子だけには手をかけず、警告だけしました。オルガンに仕掛けられていた爆弾も怜子だから気付けると踏んで行った犯行です。
音楽は人間を救う
結末はそこまで手の込んだものではありませんが、ひとつはっきりしていることがあります。音楽は人を救うことです。過去に新一と蘭がケンカした際も仲直りのきっかけとなったのも音楽であったことをコナンは回想しながら映画は終わります。
名探偵コナンシリーズ作品情報
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年)
- 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998年)
- 名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)
- 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年)
- 名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)
- 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002年)
- 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) (2003年)
- 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) (2004年)
- 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) (2005年)
- 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (2006年)
- 名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) (2007年)
- 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) (2008年)
- 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー) (2009年)
- 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) (2010年)
- 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) (2011年)
- 名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年)
- 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ) (2013年)
- 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー) (2014年)
- 名探偵コナン 業火の向日葵(2015年)
- 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) (2016年)